サーチライトの本体

サーチライト(SEARCH LIGHT)

学研/LCDカードゲーム・シリーズ/1982〜3年頃
(C)1982 Gakken

ゲーム性 ★★★★ テンポがあり、ヒヤヒヤするゲーム内容
操作性 ★★★ 少しキャラの移動が遅い、時刻合わせも苦痛
キャラクタ(画面) ★★★ カラー化の為にキャラがいささか単純か
サウンド ★★★ なんとなく控えめの音
ハード ★★★ G&Wを意識したと言えるデザイン
操作性 ☆☆☆☆ 学研にしては良く出来ているゲーム。ぜひGETせよ!

■ゲーム解説:壁を崩すまで、時間との戦い!

サーチライトの画面  何故か分かりませんが、プレイヤーは刑務所にいます。
当然の如く、プレイヤーを脱出させるのが目的ですが監視の為に常時サーチライトが照らされています。
2ケ所、ドラム缶・茂みを利用してサーチライトを避けて通ります。
しかし、立ちはだかる壁の為に脱出出来ません。
そこで、隠し持っていた(推定)ツルハシを使って、壁を壊します。
ゲームAでは3回・ゲームBでは5回レフトキーを押すと壁を壊して脱出する事が出来ます。

 ただ、サーチライトを避けて脱出するなら簡単なのですが時々看守が見回りに来るので
注意が必要です。右の看守は囚人が就寝しているか見回ります。看守が部屋に入ったとき
プレイヤーがベッドの上にいないとミスになります。又、壁を壊している最中に看守に見つかっても
ミスとなります。ミスすると牢屋に入れられて3人捕まるとゲームオーバーになります。
ゲームBでは、戻っていった看守が途中で引き返してフェイントを掛けてきます。
これにより、ゲームBではかなり手こずります。
早く行きたいのに、素早く戻らなければならなかったりして看守との駆け引きが楽しめます。
ちなみにグズグズしているとサーチライトの照らす速度が上がりますので早く行かなければ
いけないなど・・・・抜け目がないですね。

あと、ミスを帳消しにする要素もあります(点数は忘れました^^;)。
最高得点の1,999点になるとゲームが終了します。

 このゲーム、学研にしては非常に良くできた作品だと思います。
特に普段は黄色いプレイヤーも、サーチライトに照らされると黒くなる表現(1キャラ2色使用)は
他ではないと思います。ゲームの画面もよくまとめられていますので、見つけたら是非プレイして下さい。

■本体解説:G&Wと同じゴム製ボタンでも使用感が違う?

 まず画面を見れば分かると思いますが、カラー表示です。
こういった手法は任天堂の「パノラマ・スクリーン」の方が早かった気がします。
また、上記の通り、普段は黄色いプレイヤーもサーチライトに照らされると黒くなります(どうやったかは知りませんが)。
このLCDカードゲームシリーズは昔からあって、
始めの頃の「タワーリングレスキュー」「トロージャンホース」「フィッシング」(1981年頃)等は正方形に近い形でしたし
値段も5,980円位していました。
一方この「サーチライト」は3,980円位だったと思います。同じ形状では他に「ぴょん吉」「フィッシング・ボーイ」等がありますが、
どの箱にも書いてある「マルチカラースリクーン」は「サーチライト」だけだと思います。
学研は薄型LCDゲーム全般を「LCDカードゲーム」シリーズにしているらしく、
カラフルなトム&ジェリーもの(「トム&ジェリーの風船」、「トム&ジェリーのワナ」)や業務用からの移植「ムーン・パトロール」などもあります。

 このシリーズ一貫しているか分かりませんが、
アラームマーク(主に音符)が点灯している時にゲーム音が鳴り、消灯している時にはゲーム音を消す事が出来る
サウンドオフ機能があります。


■当時の思い出

 とにかくカラー表示に感動しました。始めはゆっくりのサーチライトの動きも点数が高くなるに従って、かなり速くなってきます。
このゲームに限った事ではないのですが、とにかくドキドキしました。
個人的には同じ脱走モノのバンダイのソーラーパワーの「大脱走」より面白いと思います。
ただ電池蓋を無くしてしまったのは痛いですが・・・・・(苦笑)


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