■グラフィックVRAM(LEDTP)について

　表示ドットバッファ(LEDTP)は、表示されたグラフィックを保管している「グラフィックVRAM」です。
このLEDTPは以下の様に構成されています。

上記表のＸ・ＹはPSETやPOINT文に対応してます。LEDTPもEDTOPと同様に仮想スクリーン８行分用意されています(実際の表示は４行まで)。
縦８ドットで１バイトを構成しています(つまり、１バイトで縦８ドット：横１バイトを表現出来ます）。
試しにダイレクトモードで、POKE&H6201,214 を実行すると、画面左上の縦８列が変化します。
Ｘ座標・Ｙ座標に対するアドレスの求め方は &H6201+192*Y+X になります。

　このグラフィックVRAMの応用ですが、プログラム中に上記アドレスにデータの書き込みを行っても表示は更新されません。
データの書き込みを行った後、システムコール(ROMサブルーチン)のDOTDS(&H022C)をコールし、表示を更新を行ってください。
このシステムコールはBASICからでも呼び出し可能です。DOTDSの多用すると画面がチラつくので
全ての表示データの書き込みを終えてからコールするようにしましょう。

　さらに、"BSAVE ファイル名,&H6201,768" とすると上画面(Y=0〜3)までの画面のスナップショットを撮る事が出来ます(768=192*4)。
保存したファイルを "BLOAD ファイル名,&H6201"でロードして CALL &H022C を実行すると画面を呼び出す事が出来ます。
(ダイレクトモードでは、CALL文は不要。)
ちなみに入力中のテキスト画面のスナップショットをロードしても、あくまで画面イメージが呼び出されるだけでテキストの入力を
続行出来るわけではありません(テキスト入力は、EDTOPを参照する為）.


これを利用すれば高速画面切り替え、アニメーションを行う事が出来ます。ゲームに利用価値大です！

サンプルプログラム：
　以下のプログラムは「巨大戦艦1000C」のBASIC部分です。実画面分の画像データの「GRAPHIC.DAT」を行50,90で呼び出しています。
ロード先アドレスをずらす(変数DX)事によって、巨大戦艦が移動しているように見えます。
大容量の画像データのやりとりもPB-1000ならBASICだけで簡単に行えるのです。